(ぬ)乙女ゲーム感想保管庫。

乙女ゲームの感想日記。

キューピット・パラサイト総合感想


オトメイト制作、立松D×ユウヤタッグによる婚活×女神ラブコメディADV。



キューピット・パラサイト


「恋愛」のその先をいく「婚活」「結婚」をテーマに、ファンタジーとリアルなトレンドを散りばめた、キュートでポップでハチャメチャなドタバタラブコメディでとっても楽しかったです!




女神×婚活ラブコメディーが、今はじまる——♥


オシャレな街——ロサンヨークに本社を構える
大手結婚相談所《キューピット・コーポレーション》。


幸せな結婚を夢見るロサンヨーカーたちの縁結びを手伝うトップ・ブライダルアドバイザーのヒロインには、誰にも言えない、トップ・シークレットがあった——。
それは……人間界に諸般の事情親子喧嘩により、降臨家出してきた本物のキューピットであること!


——とある日の朝5時、社長室。


「この5人を結婚させろ。そうすれば、昇格させてやる。お前は、我が社のトップ・ブライダルアドバイザーだ。……出来るだろう?」


社長から言い渡されたのは、社内でも有名な厄介な会員5人【Parasite5パラサイトファイブ】を成婚に導くこと。


面談・セミナーを重ね、アドバイスをしていく中で、
会社の宣伝も兼ねた婚活シェアハウスTV番組【PARASITE HOUSE】への出演が決まり、
彼らと共同生活を送ることに——!?


本物のキューピットであるヒロインでさえ、手を焼く彼らとは?


前途多難で予測不能な、女神×婚活ラブコメディーが、今はじまる——♡



公式サイトより)


プレイ時間


共通:8時間
個別:7~8時間


問題児だらけの厄介会員、PARASITE5のメンバーと共にシェアハウスをし、「PARASITE HOUSE」という婚活番組を作り上げていくのが共通の物語です。基本的にPARASITE5+αでドタバタしながたそれに振り回されつつも頑張るコメディ劇場でした。共通でのリネットちゃんは完全に託児所の保母さんでしたねw


個別からはシェアハウスは終了し、それぞれ攻略対象と一対一で向き合ってくシナリオです。それぞれがパラサイトしている価値観や恋愛観を見直しすり合わせていく、丁寧な恋愛過程が描かれていました。キャラによってそれぞれ全く違うラブストーリーを見ている感覚になるので、なかなかに読みごたえたっぷりです。リアルな恋愛からファンタジーたっぷりなものまで。ギャグからシリアスのふり幅も凄かったですね。基本前半から中盤まで丁寧な恋愛過程、後半に向かえば向かうほどハチャメチャカオスって感じでした。



選択肢/ED

選択肢

選択肢は基本2~3択(愛キャッチ有)
愛キャッチが凄いおしゃれで可愛いですね!でも少し時間が掛かる感じでした。アイキャッチが出ない選択肢は基本BADED分岐に関連する選択肢です。意外な選択でまさかのBADに向かう事も。


ED

EDはベストハッピー、ハッピー、BADの三種。
「恋愛色彩理論」に基づいて6つのラブタイプに分類する事ができると言われている。本作はこの「ラブタイプ」に準じてEDが分岐するシステムです。共通で「ラブタイプテスト」という診断をうけ、ラブタイプを選びます。


ベストハッピーは攻略対象と相性のいいベストラブタイプで好感度を満たしている場合にたどり着くEDです。ヒロインが務めるCC.の経営理念「素敵な出会いから結婚まで」らしく、それぞれ結婚するまで描かれてます。色んなプロポーズが見れます。ED後、ホームに戻るとベストハッピーボイスが流れます。


ハッピーはラブタイプが違えど、好感度を満たしていれば迎えるED。結婚まではいかずとも、別の形で二人が結ばれます。


BADは選択肢即死系BADと攻略対象と相性の悪いラブタイプの場合に回収できるBADの二種類あります。選択肢即死系BADはギャグBADが多かったですね。ただ選択肢間違えただけでまさかそうなる!?みたいな。でもひえ~~ってなるBADや苦味のあるBADもありました。BADラブタイプで回収できるBADは相性が悪いラブタイプだからこそのEDです。一部あまり関係ないのもありますが。こちらは回収後ホームに戻るとBADラブタイプボイスが流れます。


システム/サウンド/グラフィック

システム

かねがねいつものオトメイトさんでプレイ快適です。ウィンドウの濃度を変えれたり、フォントの種類を選べたりと色々出来てよかったですね。共通が長いですが、選択肢ジャンプもあるので問題もなく。ただロードは結構長いなぁと感じました。とはいえ実は私はフルコン後に選択肢ジャンプがあることに気付いたので、プレイ中は地道に既読スキップつかってました。かなしい。画像などの読み込みに少し時間掛かるなぁと感じた気もします。本編がたっぷりなのであれですが、おまけ要素が少ないのでもっとあれば嬉しいなあ、なんて。


サウンド

何といってもボーカル付きBGM!!!!!ほんとこれよかったですね~~!!!おしゃれかっこいい~~~!!!それぞれ個別BGMありますが、どれもボーカル付きでかっこよかったです!是非是非サントラが欲しい!!ただシリアスなシーンでもコメディBGM流れてたりで、時々雰囲気的に今このBGMであってる??って感じる時はちょいちょいありました。OPもとっても中毒性高くていいですね!ロカビリーなおしゃれ可愛い感じで好きです。


グラフィック

ロサンゼルスとニューヨークをモデルにした架空都市「ロサンヨーク」が作品の舞台になります。カラフルでポップでおしゃれな背景が多かったですね。ちょっとしたパロディ要素がちりばめてあったりもしました。ユウヤさんの絵が相変わらず綺麗で素敵です。立ち絵が結構色んな衣装パターンがあって楽しかったですね。特にリネットちゃんの髪型や立ち絵衣装のパターン豊富だったと思います!表情も凄い凄い可愛かった。ただ恋煩う顔が色っぽいんですが、トロンとした表情なので、そういうシーンじゃない時もあのトロ顔しているのは少し違和感あったかな。スチルが結構変わった構図のものがあってよかったですね!ラウルのスチルとか結構好きなの多いです。あと隠し√の上から見るキスシーンが、うなじの良さを物語ってる。



シナリオ

恋愛×婚活ということで最初っから最後まで「恋」がテーマの作品です。なので久々に純粋に乙女ゲームしてる~~~!!!って気持ちになれる恋愛過程でしたね。とにかく気持ちの変化、両想いになるまでの描写が凄く丁寧でわくわく、きゅんきゅんしました。各個別全く違うシナリオなので読み応えたっぷりですしね。しかし凄く丁寧に丁寧に描いてきた中盤までの恋愛模様から、後半にかけて急にトンでもなくぶっ飛ぶシナリオになるので、なかなかにカオスだなぁと感じました。振り落とされずに勢いでついていく事が大切かなと。とくに隠し√のラストは本当に勢いの力技だったきがします。アラン√であった切ない設定全部なかったことにする大味っぷりには流石に苦笑しましたね。情緒がねえ。しかしラブコメだからなんでもいいかって気持ちにもさせてくれる清々しさです。ファンタジー要素の入らないルートでは王道少女漫画らしいすれ違いとリネットの「自分は神だから人間との恋が分からない」っていうテイストが多いので、すこしもどかしく感じる事が多かったです。攻略制限組は一変してシリアスな先の読めない展開が待ってるので、全体的にみてもほんと色んな話がみれて凄くよかったかなと。この作品、CERO:Dなんですが、色っぽい大人の恋愛、「肉欲と愛の関係性」などに触れる物語もあれば、糖度高いどきどきするシーンもあったり、全力で下ネタに振り切っていたりとCERO:Dの使い方も多種多様だった気がします。下ネタが本当に笑う。ある意味この作品の男たちは男性器の大きさに趣きを置いていたきがする。デカさと形は正義である。シリアスなのかギャグなのかよく分からないところがカオスだなぁと感じますね。恋愛過程が凄く丁寧でリアルなテイストなんですよ。でも主軸の話は凄くファンタジーで、このリアルとファンタジーのちぐはぐさ加減が他の作品ではみれない、この作品の良さかなって感じます。個人的には凄く楽しかったですし、キャラのわちゃわちゃっぷりはすっごい可愛くって大好きでした。ずっとPARASITE HOUSEを見ていたいなんて思うほどには皆癖が強くて可愛いですね。この作品本当にまともに考えるとドロドロのシリアスでは??っと感じるんですが、なにもかも深く考えるな!これはラブコメだ!!というそれですべて納得させてくれるような力強さがあって好きです。わくわく、きゅんきゅん出来る恋愛と、気軽に楽しめる物語。乙女ゲームしたいなぁ~!って感じたときにぴったりの作品だと感じましたね。



キャラについて


リネット・ミラー

本作ヒロイン。しっかり自分の意見を言えるし、仕事に生きる出来る女。相手の価値観に寄り添ってあげれるし、アドバイザーらしく視野の切り替えが非常に上手。でも恋に鈍感で護ってあげたくなる危うさもあるっていう、とても乙女ゲームのヒロインとして好感度高いヒロインなのかなと。託児所の保母さんしてるリネットちゃん好きでしたね。がんばれ~~って気持ちになります。恋に鈍感すぎるのも理由があるので、納得ですがもどかしい気持ちも強かったですね。特にギル√。あとアラン√序盤あたりも仕方ないとはいえ少しもどかしい。社会人として出来た女だけど中身が未熟という印象です。でもキューピットである。人外であるという設定がいい意味でも悪い意味でも発揮されるキャラだったので、印象に残るヒロインではありますね。



ギル・ラヴクラフト

過去と現在を交互に行ききしながら恋愛過程を描く個別が面白かったですね。一途で健気でいい人だけど、ギルは他ルートでフラれても重くならないところがギルのいいところだなぁと。我が道を行け、、、って気持ちで見れる。濡れ場になるとなかなかに狼で驚きました。失恋パラサイトでリネットへの未練たらたらゆえにDT枠っぽく見えるのに実は彼は結構経験豊富なところがギャップですね。アレもそこそこに立派ですものね。これがロールキャベツ男子というのか。



シェルビー・スネイル

リアクション芸枠。いやもういちいち動揺するのがほんと面白い。ひたすらニヤニヤきゅんきゅんな個別でしたね。PARASITE5の中で一番まともそうに見えてこの人も大概おかしいなって感じる。暗転する瞬間に肉食顔に立ち絵が切り替わるのは芸がこまかいなって思いました。



螢彩院・F・琉輝

10代だけど自立しているし、自分の意見をしっかり持った子なので、あまり歳下枠にみえないなと思っていたら、後半にかけて歳下枠の顔を見せてきたのはポイント高いですね。個別後半は少女漫画だった。カラ―コードを検索しながらプレイしていたので、ある意味忙しいルートでした。



ラウル・アコニット

個別にはいって一番意外だった√ですね!可愛いけど可愛いだけじゃない。むしろかっこいいというか、こう、ギャップのあるときめきを感じました。恋愛過程が一番好きです。ジェットコースターみたいな個別なのでなかなかの読み応え。彼の話す神話は分からないものもあるけど普通に気になるものも沢山ありました。あと何って顔面が好きです。美少年って感じで成長した顔が好き。爛れた大人な恋愛なのに、純愛になる良さがありましたね。



アラン・メルヴィル

最推し。結局振り返ると彼が一番PARASITE5の中だとまともなんじゃないかなと感じてます。本当に出る作品間違えたのかと思うほど個別はシリアス一篇道なので、彼の√は思わず泣きました。めちゃくちゃ幸せになって欲しいし、その権利があると思います。独りで本当にずっとよく頑張ってきたなと。報われた瞬間に子供みたいに泣くのが愛おしいです。とにかく素直で優しい子だなと。正直アランの事情を知ってしまうと、アラン以外にリネットを譲るのが憚れるので、隠し√は仕方ないにしても彼をラストにするの必須かなと。本当に沢山幸せになりな~~~!!



ピーター・フラージュ

隠し√。共通から彼が隠し√のキャラなのは全く隠れていない。ただ彼の√は詳しくなにも語れないがとにかくお前は可愛い!!!!!ずっと可愛い。可愛い可愛い可愛い。本作本当のDT枠は彼。なのに肉食獣。ラストスチルの顔面がよすぎて叫ぶ。問答無用でかっこいい




最後に

キュピパラとっても楽しかったです~~!!!!久々に乙女ゲームしてる!!って気分になれました。ずっとわちゃわちゃしてる皆見てたいですね。本作一本で本当に色んな話が読める、ハチャメチャカオスなラブコメだったなと凄く感じます。今後の展開、あればいいなぁと期待しながら待機です。



推しランク

アラン>>>ラウル>隠し>シェルビー=ギル=螢彩院


正直アランがとびぬけで好きで、次点でラウルですが、あとの皆はほぼ同じくらい大好きです。皆ほんとかわいかったな~~と!